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歯内療法とは?治療の流れと使用する器具・器材について

投稿日:2022年8月1日

カテゴリ:スタッフブログ

歯内療法は、なるべく歯、歯の神経を残すために大切な処置全般のことを言います。 歯内療法の処置を受けたことがある方は、「歯の中をぐりぐりされてるけど、何をしているのだろう……」そのような疑問を持ったかもしれません。 今回は、歯内療法について、治療の流れと治療に使用する器具・器材についてご説明させていただきます。

歯内療法について

歯内療法とは、歯の根管という部分が虫歯などにより炎症、感染を起こした状態の際に行われる処置の総称です。 感染を起こした根管内を専用の器具を用いて感染歯質を除去、消毒を何度か繰り返し、次回来院時の経過次第で最終的には材料を詰めて感染の再発を防止します。

歯内療法の術式について

歯内療法の治療の流れについてです。 歯内療法には、根管治療、生活歯髄切断法、根管充填、外科的歯内療法などという処置がありますが、ここでは比較的行われることが多い根管治療についてご説明します。

1.虫歯になった部分を除去 虫歯になった部分を専用の高速切削器具を用いて除去します。

2.根管の中の感染源を除去 根管の中の感染物質を器具を用いて除去します。

3.根管の中を洗浄、消毒 根管の中の感染物質を洗浄、消毒します。感染物質が根管内に残ったままだと治癒が遅くなる原因になってしまいますし、さらに症状が悪化する恐れがあるため、完全に取り除いていきます。

4.根管の中にお薬を貼薬 根管の中を清潔に保ち、これ以上状態が悪化しないようにお薬を入れていきます。患者さまの症状によって使用するお薬はさまざまです。

5.仮の蓋(セメント)で閉じる 根管の中、歯がむき出しになっているままだと、細菌が入り込んでしまうため、最後は蓋をし、歯全体を清潔に保ちます。

歯内療法で使用される器具・器材について

先程ご説明させていただいた、治療の流れに沿って使用器具・器材についてご説明させていただきます。

1.虫歯を除去する際にはタービン、コントラアングルハンドピースを使用する タービン、コントラアングルハンドピースは歯の形を整える、虫歯の部分を除去する目的で使用されます。

とても高速で回転する器具で、普通に使用すると患者さまは痛くて飛び上がってしまいます。 そのため、神経が残っている歯に使用する際は麻酔をしてから使用しなければなりません。 イメージされやすい言葉でいうと、工事現場で使用するドリルのようなものです。

2.根管内の感染物質はリーマー、ファイルという器具を使用する リーマー、ファイルはねじのような小さな器具です。 患者さまの根管内の構造によって太さ、長さが異なるものを使い分けます。 皆さんが「歯の中をぐりぐりされたけど、何をしているのだろう」と思われた時に使用している器具がこれらです。

3.根管の洗浄、消毒にはオキシドール、次亜塩素酸ナトリウムを使用する オキシドール、次亜塩素酸ナトリウムは皆さまが日常生活においても使用することが多いと思います。これらを用いて、根管内を清潔にしていきます。

歯内療法は歯を保存するための重要な治療!

今回、歯内療法について詳しくご説明させていただきました。 歯内療法は歯をなるべく残すための大切な治療です。 大切な歯をできるだけ長く保存できるように、大切にしていきましょう。 歯内療法の治療内容について、疑問点がある方はお気軽にご相談ください。

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