インフェクションコントロール

安全な治療器具

安全な治療器具

ほとんどの歯科治療で使用する器具には唾液や血液が付着します。通常、歯科医院では洗浄後に滅菌を行いますが、それらが適切に処理をされず消毒程度で使い回ししてしまうと、他の患者様への感染の危険がでてきます。
この滅菌という作業は非常に労力やコストがかかりますが、あまり目立たない仕事です。ある調査では、日本の歯科医院ではハンドピース(歯を削るための機械)を患者ごとに交換している歯科医院は16.7%(ただし滅菌しているかどうかわかりません) 、患者様ごとにグローブを交換する歯科医院は8.4%などの調査結果があります。
当院では、患者様ごとに歯科器具を滅菌し、ディスポーザブルな器材を使用するなど、目立ちませんがとても重要な衛生管理(インフェクションコントロール)にも力を入れています。

患者様ごとに交換する治療器具

当院ではオートクレーブさらにEOGガス滅菌なども導入し、ひとりひとり患者様ごとに滅菌パックした基本セット(デンタルミラー、ピンセットなど)、ハンドピース、バー(ハンドピースの先に装着する切削部品)、根管治療に使用するリーマーやファイルなども滅菌し、治療の準備をしています。
特にインプラント手術では顎の骨の中に生体外物質を移植する手術ですので、インプラント自体はもちろん手術器具も高度なレベルでの確実な滅菌が要求されます。滅菌は、目立たない作業ですが、大変重要な作業なのです。
また歯科医師や歯科衛生士が使用したグローブも当然唾液や血液に汚染されていますので、ひとりひとり患者様ごとに交換破棄しています。
もちろんうがいのためのコップ、エプロン、スタッフのグローブもディスポーザブルです。診療の際に触れるレントゲン室のボタン類、マイクロスコープのハンドルにもカバーをかけ、患者様ごとに交換して使用していますので、安心して診療を受けていただけます。

ヨーロッパ基準の滅菌システムを導入

当院の滅菌システムはB型肝炎、C型肝炎、HIV、クロイツフェルトヤコブ病、インフルエンザなどのあらゆるウィルス、細菌を死滅させることができるヨーロッパ基準クラスBのオートクレーブを採用しています。 これは今までの歯科で使用されているものより、更に厳しい医科の大型滅菌器の規格EN285に準じたオートクレーブです。その他にも、熱を加えられない器材などの滅菌には、ガス滅菌で対応しています。 さらに医療従事スタッフの危険を回避するためにも使用済み診療セットはヒューフレディー社製のカセット内での洗浄消毒滅菌の行程を経て保管されます。

診療器材の滅菌手順

院内の吸気・排気システムの分離

安全な治療器具

歯科治療にどうしても伴う切削(歯を削る、入れ歯を調整)する際、診療室内環境を大きく改善できる口腔外バキュームを設置しています。さらには歯科医院では歯を削る際にエアータービンを用いますがこれはコンプレッサーで圧縮した空気を利用します。それとは別にお口の中の唾液や削った際の粉塵などはバキュームモーターで吸引しています。コンプレッサーとバキューム装置が同じ場所に設置されている場合、バキューム吸引し汚染された空気が再びコンプレッサーで圧縮され、エアータービンからお口の中へ送り出すことになってしまいます。当院ではこの二つの装置を完全に分離した場所に設置して汚染された空気が診療室へ循環しないようにしています。見えない部分ですがより安心安全な歯科医院を目指しています。